オープンイノベーション

【イノベーション】異業種交流による組合活動イノベーション

 

実施内容

異業種交流で組合員の新たな視野を広げるための相互啓発の促進を行う

【参 加 組 合】日本電気労働組合 本社支部様 ほか多数

【メイン参加】組合員

【実 施 内 容】オープンイノベーションワークショップ

▲異業種交流の取り組み事例についてお話しいただいた日本電気労働組合 委員長 塩田 明氏(写真右)
 執行委員 塙 智志氏(写真左上)執行委員 清水 正樹氏(写真左下)

 

導入の背景

  • 新たな視野を広げるための相互啓発の促進
    日本電気(NEC)を取り巻く情勢は、国内重視の視点からグローバル化への対応、事業構造の転換、既存事業分野以外への参入など、激しく変化をしています。
    そんな中、日本電気(NEC)が今後も成長・発展を続けていくためには、従業員一人ひとりにそれらの変化に対応できるような力(事業構造変化へ対応する柔軟性、グローバル化への対応、ダイバーシティの許容、既存の枠組みにとらわれない革新的な発想力など)が求められています。
    そのような人材を育むために労働組合だからこそできることはないかを考えた結果が「社内、社外、産業の枠を超えて人と人とが触れ合い、刺激される場の創出」というものでした。
    組合活動という一つのキーワードで、同産業・他産業に関係なくつながることができます。
    そんな、いわば労働組合ならではの一つのインフラを活用して「異業種交流」に取り組む意義があると考えました。

 

異業種交流会における課題と解決策

  1. <課題>
  2. 1.参加組合(企業)が固定化される可能性がある
    2.事務局に相当の手間がかかる
    3.あらかじめ開催時期や頻度を決めることが難しい
    4.継続的に開催できる保証がない
    5.イベントノウハウの継承が難しい
    6.参加企業によって交流会のイメージが異なるため擦り合わせが必要
  3. <解決策>
  4. 1.参加組合(企業)は固定化せず流動性を持たせる
    2.異業種交流の枠組みを組合間と個人間の2通りを基本とする
    3.定期的かつ継続的な開催に努める
    4.運営ノウハウの集中化により標準化と効率化を図る
    5.構成は基本パッケージをもとに若干のカスタマイズを盛り込む

 

2パターンの異業種交流会

<企業間>

  • 異なる産別・組合間との交流とし、参加組合は2~3組合に絞る
  • 交流会では参加者同士が深く議論し、協議できるワークショップの形式を用いる
  • 終了後は懇親会を開催し、より多くの方々との交流促進を図る

<個人間>

  • 多くの産別・組合の組合員間の交流とし、「男女の出会いと交流の場」との位置づけを明確にする
  • 男女比率は可能な限り均等にする
  • 交流会ではアルコールを含む飲食と簡易なゲームを通じ、短時間での交流促進を図る

 

参加者の声(アンケートより)

  • 普段は話さない業界の人の仕事の話、プライベートの過ごし方、考え方に触れることでさまざまな気づきがあった。
  • 他社との交流の場に参加することで、自社の再発見や改善点、強み弱みが見えてきて、とてもおもしろいと思った。
  • 経営トップが、社外のメンバーと交流を積極的にとって見聞を広げるように、といったメッセージを発信されていますが、実際に行動してみると、本当に必要なことだと感じることができた。
  • 他社からNECがどう見られているのかについても自分で思っていたより評価が高い、関心がある分野が違っていておもしろかった。
  • 自分の会社の中だけを見ると、当たり前だと思っていたことでも、実はとても恵まれているのだということもたくさん発見した。
  • NEC社内でたくさんの部署の人が集まってざっくばらんに情報交換する会を開くのも有意義ではないかと思った。

 

異業種交流会の本質(主催者より)

普段仕事をする中ではなかなかない、自分の会社のことを相手に伝えるようなことが異業種交流会の中ではあります。そうして自分が自分の会社のことをどれだけ話せるか、知っているかに気づくきっかけになります。

また、他社(者)の視点から、今まで持っていなかった新たな視点・価値観・知見を得ることができ、それが自分の会社や自分自身のことを見つめなおすきっかけとなることです。

そうした二つの面からの気づきが異業種交流会の中にはあります。
そうして異業種と出会うことが、実は「自社や自分自身を振り返り、再認識することで、愛社精神や参加者自身のモチベーションにつながる」と考えています。これが異業種交流会の本質だと実感しています。

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人生100年時代を生き抜く労働組合の人材育成支援

人生100年時代が訪れたとき、これまでの平均寿命を前提に考えられてきた生き方を見直さなければならなりません。引退後に余生を楽しむという従来の人生モデルが終焉を迎え、「教育」「仕事」「余生」という3つのステージから、より多くのステージを経験するマルチステージの人生になると考えられています。

これまで以上に長くなる職場や地域との関わりのなかで、自分らしく生きるためには、多様なキャリアを描いていく「革新」が一人ひとりに求められるようになりました。
答えの見えない「新しい働き方」「多様な働き方」を求められている状況から、4,200を超える組合チャネルを最大限に活用した「異業種交流」を通じて、100年時代を生き抜く創発と育成支援を行います。

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